院内発熱+股関節痛で、CTでは石灰化が見えないけれど、関節エコーで石灰化が認められ、偽痛風と診断できたという症例がありました。
股関節の偽痛風はレアだと思っていたのですが、調べてみたら意外と多いようです。
Arthritis Care Res (Hoboken). 2019 Dec;71(12):1671-1677.
- 関節液でCPPD結晶を証明した偽痛風において、エコー、レントゲンの検査特性を比較(N=50)
- 罹患関節の分布
- Knee 47 (94.0%)
- Hip joint 14 (28.0%)
- Radiocarpal joint 6 (12.0%)
- Ankle 5 (10.0%)
- Shoulder 4 (8.0%)
- Elbow 2 (4.0%)
- 股関節におけるUSとXPの感度・特異度
- US 感度90% (95%CI: 78-97%) 特異度85% (95%CI: 70-94%)
- XP 感度86% (95%CI: 73-94%) 特異度90% (95%CI: 76-97%)
- Disease control (N=40) を含むXPとUSの石灰化検出の一致率
- US(+) XP(+) 32.8%
- US(+) XP(-) 12.2%
- US(-) XP(+) 10.0%
- US(-) XP(-) 45.0%
レントゲンとエコーは案外一致しないものなので注意が必要ですね。
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