2020年6月24日水曜日

偽痛風の罹患関節とエコー感度

CTで石灰化が見えないのにエコーで診断できた左股関節の偽痛風症例がありました。
股関節の偽痛風はレアだと思っていましたが、調べてみたら意外と多いようです。勉強になる論文だったので共有します。レントゲンとエコーは案外一致しないものなので注意が必要ですね。


Arthritis Care Res (Hoboken). 2019 Dec;71(12):1671-1677.
関節液でCPPD結晶を証明した偽痛風において、エコー、レントゲンの検査特性を比較(N=50)

罹患関節の分布

  • Knee 47 (94.0%)
  • Hip joint 14 (28.0%)
  • Radiocarpal joint 6 (12.0%)
  • Ankle 5 (10.0%)
  • Shoulder 4 (8.0%)
  • Elbow 2 (4.0%)

股関節におけるUSとXPの感度・特異度

  • US 感度90% (95%CI: 78-97%) 特異度85% (95%CI: 70-94%)  
  • XP 感度86% (95%CI: 73-94%) 特異度90% (95%CI: 76-97%)

Disease control (N=40) を含むXPとUSの石灰化検出の一致率

  • US(+) XP(+) 32.8%
  • US(+) XP(-) 12.2%
  • US(-) XP(+) 10.0%
  • US(-) XP(-) 45.0%

0 件のコメント:

コメントを投稿