リウマチ性疾患のCOVID-
概ね当たり前のことが記載されているので流し読み程度で良さそう
- COVID-19に罹患してもステロイド・免疫抑制剤は「原則」同量で維持 
- リツキシマブは次サイクルの延期を検討
の2点がポイントでしょうか。これも何となくみんなやっていることだと思うので、
EULAR recommendations for the management and vaccination of people with rheumatic and musculoskeletal diseases in the context of SARS-CoV-2: the November 2021 update
Ann Rheum Dis. 2022 Feb 23
doi: 10.1136/annrheumdis-2021-222006.
包括的原則
- 一般にRMD患者でSARS-CoV-2感染リスクや予後が悪いということはない 
- RMD患者のCOVID-19の診断と治療は、COVID-19の専門家に責任がある 
- リウマチ専門医は免疫調節療法・免疫抑制療法の維持や中止の判断に関与すべきである
- リウマチ専門医は地元病院、地域、国のCOVID-19管理ガイドライン委員会に参加すべきである 
- COVID-19の治療において、免疫調整剤、免疫抑制剤の適応外使用は控えるべきである 
推奨事項
- ワクチン接種の前も後も、公衆衛生当局が規定するすべての感染予防・管理措置の遵守を強く勧めるべきである 
- SARS-CoV-2ワクチン接種を受けるよう勧めるべきである。 
- ワクチン接種者には治療変更せずに継続するよう助言すべきである。ワクチン未接種者には、特定の治療法が重症COVID- 19のリスク上昇と関連していることを考慮し、 治療を継続するよう助言する 
- 長期的にステロイド治療を受けているRMD患者がCOVID-19の疑いまたは確定診断を受けた場合、 ステロイド治療は継続する 
- リツキシマブ治療を受けているRMD患者がSARS-CoV-2に感染した場合、 次のサイクルのリツキシマブの延期を検討すべきである 
- COVID-19の症状悪化では、COVID-19専門家の更なる医療助言を求めるべきである 
- RMD患者のワクチン接種に関するEULAR勧告に従って、特に肺炎球菌とインフルエンザに重点を置いて、 一般的なワクチン接種状況を更新するよう助言する 
- 免疫調節療法や免疫抑制療法を行っていないRMD患者は、SARS-CoV- 2ワクチンの接種を可能であれば治療開始前に行うべきである 
- リツキシマブまたは他のB細胞枯渇療法を行っているRMD患者のSARS-CoV-2ワクチン接種は、 免疫原性を最適化する方法でスケジュールする 
配慮すべき点
- 特定の免疫抑制剤・免疫調節剤を使用している人は、COVID- 19ワクチン接種に対して十分な防御反応を示さない可能性が懸念 される。SARS-CoV- 2ワクチンの3回目接種の効果の有無を特定するためのデータは現在得られていない。一部の当局は特定のグループに3回目接種を推奨しており、 EULARもこのアプローチを支持する 
- 重症COVID-19に対するワクチンによる防御は、時間経過で徐々に減少することが懸念される。一次接種から4~6か月後にどの程度の防御が期待できるかを知るための十分な時間が経過していない。一部の当局はブースター投与を推奨しており、 EULARもこのアプローチを支持する 
 
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