残念ながら思ったほど効果が出ていないようです。
中华传染病杂志, 2020,38(00) : E008-E008.
洛匹那韦利托那韦和阿比多尔用于治疗新型冠状病毒肺炎的有效性研究
http://rs.yiigle.com/yufabiao/1182592.htm
方法
- 2020/1/20~2/6に上海Public Health Clinical Centerで治療を受けた134人の臨床データを後方視的に収集し解析した
- 全ての患者はIFN-α2b吸入と対症療法を受けた
- 52例がロピナビル/リトナビル、34例がアビドール、48例が抗ウイルス薬なし
- 7日目の有効性を、Kruskal -Wallis検定またはカイ2乗検定で比較
結果
- 134人の患者を解析し、男性69人、女性65人、年齢平均は48歳(35~62歳)
- アビドールまたはロピナビル/リトナビル群の解熱までの期間の中央値は入院後6日で、対照群は4日と有意差は認めなかった(χ2= 2.37、P=0.31)
- 呼吸器検体PCR陰性化までの時間の中央値は3群全て入院7日後で、ロピナビル/リトナビル、アビドール、対照群の入院7日後のPCR陰性率は、各々71.8% (28/39)、82.6% (19/23)、77.1% (27/35)で有意差なし(χ2= 0.46、P=0.79)
- 7日目におけるX線悪化は3群に同等の割合で観察され、各々42.3% (n=22)、35.3% (n=12)、52.1% (n=25)(χ2= 2.38、P=0.30)
- 有害事象発生率は3群で各々17.3% (n=9)、8.8% (n=3)、8.3% (n=4)(χ2= 2.33、P=0.33)
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