CT画像がたくさん掲載されているので、時間がない方はリンク先の写真だけでも見ると参考になるかと思います。
Mil Med Res. 2020 Feb 6;7(1):4.
https://mmrjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40779-020-0233-6
疫学
- ヒトーヒト感染するウィルスで、主な伝播経路は飛沫による呼吸器感染
- 潜伏期間は3〜7日で最大14日、SARSと異なり潜伏期間中にも感染性を有する
- ほとんどは予後良好で少数が重篤化するが、小児の症状は比較的軽度
- 死亡例は高齢や慢性疾患(糖尿病、高血圧、心疾患)を有する者で多く認められる
症状・診断
- 主な症状は発熱、疲労、乾性咳嗽、呼吸困難で、鼻汁・鼻閉等の上気道症状が見られることもある
- 典型的なCT画像は、両肺の 区域性・亜区域性分布する多発性・斑状すりガラス陰影
- 白血球数はやや減少、リンパ球数が減少、単球はやや増加することが多い
- ほとんどの重症患者でD-dimerが著増し、凝固障害と末梢血管の微小血栓形成を伴っていた
治療
- 薬物治療でエビデンスのあるものはない
- IFN-α吸入(500万単位 1日2回)は弱い推奨
- SARS/MERSで重症化抑制効果のあったロピナビル+リトナビルはRCTで検証中
- ステロイドはcontroversial
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