大変有用な内容ですが、いずれも査読前のreprintですのでご注意ください。
Clinical features and progression of acute respiratory distress syndrome in coronavirus disease 2019
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.02.17.20024166v3
- 2020年1月2日~2月1日に武漢中央病院に入院したCOVID-19患者109人を後方視的に解析
- 53人(48.6%)がARDSに進展
- ARDS群ではnon-ARDS郡と比較し、高齢(61歳 vs 49歳)、糖尿病(20.8% vs 1.8%)、脳血管疾患(11.3% vs 0%)、CKD(15.1% vs 3.6%)が有意に多かった
- リバビリン、ウミフェノビル、オセルタミビル、ステロイド、IVIGの有無は生存率に寄与しなかった
補足:単変量ですが治療はKaplan-Meier曲線があるので、ぜひ原文Figureを御覧ください
Clinical characteristics of 82 death cases with COVID-19
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.02.26.20028191v1
- 中国人民大学病院の単施設におけるCOVID-19の死亡者82例を解析
- 全例武漢の住民で、入院時にほとんどが重症だった
- 男性65.9%で、60歳以上が80.5%、年齢中央値は72.5歳
- 合併症は高血圧56.1%、心疾患20.7%、糖尿病18.3%、脳血管疾患12.2%、癌7.3%
- 死因は呼吸不全69.5%、敗血症/多臓器不全20.8%、心不全14.6%、
- 入院時の所見として、リンパ球減少89.2%、好中球増多74.3%、血小板減少24.3%、好中球/リンパ球比率が5以上 94.5%、CRP上昇100%、LDH上昇93.2%、D-ダイマー上昇97.1%、IL-6上昇(>10pg/ml) 100% であった
- 症状出現から死亡までの期間の中央値は15日(IQR 11-20日)だった
- 症状出現から死亡までの期間と有意な関連があった項目は、AST・ALTだった
0 件のコメント:
コメントを投稿