2020年5月8日金曜日

COVID-19と抗リン脂質抗体

COVID-19における抗リン脂質抗体の続報が出ています。
思ったよりも高頻度で認められるようで、病的意義があるかはまだ明らかではないですが、凝固カスケードと関連している可能性はありそうなので、個人的には非常に興味深いです。

N Engl J Med. May 5, 2020
Lupus Anticoagulant and Abnormal Coagulation Tests in Patients with Covid-19.
  • SARS-CoV2-PCR陽性の216名の患者で凝固アッセイをスクリーニングした
  • 44名(20%)にAPTT延長が認められ、うち34名(91%)がLAC陽性だった(dRVVT単独7名、LA-aPTT単独6名、両方18名)
  • LAC陽性のうち28検体はヘパリンが含まれる血漿だったが、dRVVT Assayではheparinaseが添加されていた
  • 第8・第9因子欠損症は含まれていなかった
  • 第12因子低下(50IU/dL以下)が16名に認められた

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